日常
楽しくて好きなことをして生きて行く
2023-07-03
3歳下の妹と時々1時間以上の長電話をします。伝達事項がある場合もありますが、特に急ぎでもない話題を延々と話すこともあります。それぞれ実家を出てから生きて来た環境が全く違う上、私も妹も主義主張が強めなので、ちょっとした話題でも思わぬ方向に膨らみ、ついつい長電話になってしまうのです。
先日「自分は楽しいこと、好きなことをやって人生を送って来た」という妹の発言に驚くということがありました。私自身は組織から与えられた枠の中に自分をあてはめて生きることが自然で、その枠=仕事の中で目標を達成するために奮闘することにやり甲斐や楽しみを見出してきていて、仕事を離れたプライベートな場で好きなことは何か、やりたいことは何かなどはあまり深く考えない会社人間だったので、妹のスタンスは全く自分の中にはないものに感じられたのです。それは逆もまた真なりで、私とは全く違う環境で子育てをしながら生きて来た妹にとっては、私の仕事中心のサラリーマン人生が理解し難いようでした。そんな二人の違いを確認しながら電話をするので、自ずと通話時間が長くなってしまうのです。
さて、今回はそんなきっかけがあったので、サラリーマン人生を終えた今、自分にとって「楽しくて好きなこと」は何かを改めて考え整理し、書き留めておきたいと思います。
①自分の経験を後世に伝えること
最近はあまり耳にしないような気もしますが、「亀の甲より年の功」ということわざがあります。年長者は経験や知識を蓄えて進化し、若者には及ばない知恵や技能があり、貴重であると称賛する言葉です。若い頃は自分の知識や経験が誰かにとって有益だなどということは一切考えたこともありませんでした。しかし60歳になった時、上司からの依頼で、後に続く人事総務の後輩たちに何かプレゼンしてくださいと言われ、会社とともに歩んだ四半世紀を私がどのように過ごし、何を学んだのかを行ったところ、それがとても好評だったので、今度は後輩である首都圏の営業マンたちに伝えるというセミナーをする機会を自ら得ました。上司によって「西濱塾」と命名されたそのセミナーはその後複数回開催され、延べ700名に私の話を聴いてもらうことになったのですが、その経験を経て私の考え方が変わったのです。私が経験し培ってきたものを余すことなく後世に伝えようと。
そこから更に自分のやりたいことを絞り込み、たどり着いたのが個人メンターとしての活動でした。メンタリングこそが自分がこれからやりたい楽しいことであり、自分の人事総務としての長い経験を活かすことが出来る活動だと思いました。
それからはオンラインサロン(勝間塾)で「また会いたいと思われる人になりませんか?」というイベントを月に1回開催し、現職時代の「西濱塾」のようなメッセージ性のある内容をお話出来る機会を頂くなどの活動をしています。参加者の塾生さんから嬉しいコメントを貰えると本当にやってよかったなぁと思えるし、ある意味「天職」なのではと思っています。今後も継続して活動し、様々な充足感を得ていきたいと思います。
②推し活 – Hoteiライブと神社参拝/御朱印帳
これは昨年のブログ、私の人生を彩る“推し”にも詳しく書きましたが、コロナ禍で観たパラリンピックで演奏する布袋寅泰さんを目にして胸が熱くなり、その後は即ファンクラブ(BC会員)に入り、熱狂的にライブに通い詰めています。因みに昨年は8回も行きました。布袋さんは、総立ちになって応援するファンに向かって「コロナ禍でも頑張って行こうぜ」というメッセージをいつもくださるので、とても温かい気持ちにしてくれます。その上で素晴らしいギターテクニックで毎回魅了してくれるのです。2時間以上のライブをほとんど立ちっぱなしで参加するので、私にとっては相当の運動量ですが、このライブを体力のことを気にせずに心から楽しめるというのが健康のバロメーターになっているので、ライブのおかげで食生活と健康をかなり意識した毎日を送ることが出来ているといっても過言ではありません(笑)またライブが開催される場所周辺の神社に参拝し、御朱印帳を書いてもらうことも一つの楽しみになっているので、布袋さんを追っかけて全国のライブに通うというこの趣味は一石二鳥のみならず、三鳥、四鳥くらいあるのではと思っています。
まとめ
私にとって「楽しくて好きなことで生きて行く」ということはどんなことかと改めて考えてみると、瞬間的に感じられる楽しみと継続的な充足感を伴って感じられる楽しみのバランスが良い状態のことを言うのではと思いました。以前没頭した韓国ドラマも現在力を注いでいる個人メンターとしての活動も、どちらも得られる楽しさが瞬間的かつ継続的なもので、どちらかに偏ることなく両者のバランスが良いもののような気がします。
こんな風に自分が楽しいと思うものの性質を解き明かしたことで、以前のように「はたしてこれは楽しいことだろうか?」と迷うようなことはなくなったような気がします。これからは難しいことを気にせず、楽しくて好きなことで生きて行けそうです。「死ぬまで日々皮がむけるように変化し続けたい」という気持ちを持ち続けて、急速な変化が起きるこの時代を上手にいきていきたいと思います。