読書
読書メモ #4 – 幸せのメカニズム 実践・幸福学入門
2023-08-14
幸せになるために必要なこととは?
先日「楽しくて好きなことをして生きて行く」というブログをアップしましたが、あいも変わらず毎週のように関西・北海道・甲信越と全国各地を、推し活のためや、会いたい人に会いに行くために飛び回っています。
そんな楽しくて好きなことをして生きている毎日を送っていますが、ふと疑問に思うことがありました。楽しくて好きなことだけしている毎日は果たして幸せなのだろうか?と。単純に考えれば幸せに違いないように思えますが、それはあくまで主観でしかないなとも思うわけです。何か客観的な幸せの指標みたいなものに照らし合わせて、私が送っている日々が幸せと言っていいものかどうかを知りたくなったのです。
そんなタイミングで、私が参加しているオンラインサロンで下記の本が紹介されました。
著者:前野隆司(慶應義塾大学大学院教授)
何かしらの運命を感じ早速読み終えました。そこには幸せとは何かについてのヒントが沢山散りばめられていたので、今回はそれをご紹介したいと思います。
幸せの四つの因子
オンラインサロンでその著書が紹介されたのは最近ですが、以前から前野教授のことは気になっていました。そのきっかけになったのは、昨年10月の東京ビックサイトで行われたHR EXPOで前野教授が「働き方改革とウエルビーイング」の基調講演をされました。そしてその講演の10年前に今回読んだ著書「幸せのメカニズム」に「幸せの四つの因子」が紹介され、出版されていたのです。
「幸せの四つの因子」は、前野教授が現代日本人1,500人に対して行った幸せに関するアンケートを分析した結果、見えてきたものだそうで、その4つの因子が幸せというものに大きく寄与していると考えたそうです。以下にその四つの因子をご紹介します。
第一因子「やってみよう!」因子(自己実現と成長の因子)
自分の得意なことを伸ばす楽しみ
・コンピテンス(私は有能である)
・社会の要請(私は社会の要請に応えている)
・個人的成長(私のこれまでの人生は、変化、学習、成長に満ちていた)
・自己実現(今の自分は「本当になりたかった自分」である)
以上のものに関係した因子です。
第二因子「ありがとう!」因子(つながりと感謝の因子)
つながり・愛情・感謝・親切
・人を喜ばせる(人の喜ぶ顔が見たい)
・愛情(私を大切に思ってくれる人達がいる)
・感謝(私は、人生において感謝することがたくさんある)
・親切(私は日々の生活において、他者に親切にし、手助けしたいと思っている)などの要素からなります。
第三因子「何とかなる!」因子(前向きと楽観の因子)
「そこそこで満足する人」が幸せ
・楽観性(私は物事が思い通りにいくと思う)
・気持ちの切り替え(私は学校や仕事での失敗や不安な感情を余り引きずらない)
・積極的な他者関係(私は他者との近しい関係を維持することができる)
・自己受容(自分は人生で多くの事を達成してきた)と関連した因子です。
第四因子「あなたらしく!」因子(独立とマイペースの因子)
人の目なんて気にするな!
・社会的比較志向のなさ(私は自分のすることと他者がすることをあまり比較しない)
・制約の知覚のなさ(私に何ができ何ができないかは外部の制約のせいではない)
・自己概念の明確傾向(自分自身についての信念はあまり変化しない)
・最大効果の追及(テレビを見る時はあまり頻繁にチャンネルを切り替えない)に関係しています。
「自己実現と成長」「つながりと感謝」「前向きと楽観」「独立とマイペース」という四つの因子を満たした人が幸せな人のようだと前野教授は言われています。
なるほど、これは私がいつも実践してきたことと非常に似た部分があるように思えました。「思い立ったが吉日。行動あるのみ」と常に動き回り、動き回った結果新たに知り合えた人たちとの繋がり。そしてお役に立てればとメンタリングによってさらにご縁を深め、お役に立っていると感じる幸福感。この一連の行動は幸せの四つの因子を満たしているのではないでしょうか。前述の教授の本を読み、自分がしてきたことは間違っていなかったのだなと、背中を押してもらったような感覚になることが出来ました。
まとめ
誰でも幸せになりたいと思うのは当たり前です。しかしどんな時に幸せを感じるかは人それぞれ違います。「しあわせはいつも自分の心が決める」という相田みつをさんの有名な言葉があるように、自分にとっての幸せと他人にとっての幸せを比較することは出来ません。客観的な幸せの指標をと思って読み始めた本でしたが、結局至った結論は「自分にとっての幸せが何かを常に考える」というものかもしれません。
最後に、今回読んだ前野教授の本の中にはなるほどと思う一言がたくさん書かれていたので、その一部を共有してブログを締めたいと思います。
・年齢を重ねるほど楽天的になれる
・たくさんの友人よりも多様な友人を
・悪口、陰口、愚痴は人生の無駄
・人の目なんて気にするな!
・苦手だからこそ上達できる
・「普通の人」より「変人」になろう
・お金は他人のために使え
・時間は作れる