思い出

”推し活“の想い出 -布袋寅泰さんのファンクラブライブ

2023-07-24

”推し活“の想い出 -布袋寅泰さんのファンクラブライブ

1500文字前後のブログを書き始めて約1年半が経ちました。毎回色々な方から内容に関してリアクションを頂くことが出来て嬉しい限りです。ブログではこれまでに様々なテーマを扱ってきましたが、色々な人との繋がりや新たな発見をもたらしてくれるのは、やはり“推し活”についてだなという実感があるので、今回も“推し活”について書きたいと思います。

以前『人生を彩る”推し“』という記事で布袋寅泰さんとのご縁の始まりについて書き綴りました。今回、新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが2類から5類へと移行し、コンサートにおける感染予防対策ガイドラインも廃止され、ようやくマスク無し・声出しOKという状況で布袋さんのファンクラブ(beat crazy)のライブが開催されることになりました。コロナ禍になってから布袋さんの”推し活“を始めた私にとって、初めてのマスク無し・声出しOKのライブだったのですが、色々と感じたことがあったので、想い出として書き留めることにしました。

コロナ禍のBC (beat crazy) only+1

まずは今年2月にZeppダイバーシティで行われたライブの想い出から。コロナ禍真っ只中で行われたこのライブは、昼夜の2回公演でした。私にとって初めてファンクラブライブで、昼夜の2公演ともチケットが当たったのでワクワクして会場へ向かいました。

1公演目、昼の部。席に座り心の中で「私の前の席に背の高い人は来ないで」と神様にお祈りしたのですが、まんまと背の高い男性が私の真ん前に座ってしまいました。ライブが始まって全員総立ちになるとステージが全く見えず、ただただエレキギターの音だけを聞いてリズムを取るしかない状態になってしまうのでは?と絶望するしかありませんでした。またファンクラブのライブはセットリストが昔の曲で構成されるので、新参者の私としては知らない曲が多めで楽しめるだろうかという不安もあり、若干ネガティブな気持ちでスタートを迎えたライブでした。しかしライブが始まってしまえばそんな気持ちは薄れ、布袋さんやファンのみんなと同じ会場で同じ空気を吸い、ハイレベルなギターテクニックに酔いしれ、全員総立ちとなることで一体感を味わい、楽曲に合わせて自分自身の世界に没入することが出来ました。やはり来てよかったなと思うことが出来ました。

2公演目の夜の部。前から10番目の席で、私の前に座ったのがそれほど背の高い人ではなかったため、ばっちりステージの布袋さんを目に焼き付けることが出来ました。あまりにステージが近いものだから、布袋さんが客席に時々投げ入れてくれるピック(ギターを弾くための道具)をキャッチすることが出来るかもしれないと若干期待してしまいましたが、そんなラッキーなことは起きませんでした。そりゃぁ欲をかいては罰が当たると思いました(笑)

マスク無し・声出しOKのBC (beat crazy) only+1 – ささやかなSDGs?

コロナが5類へと移行し、マスク無し・声出しOKのライブが開催可能になりました。布袋さんによるとマスク無し・声出しOKのライブは1,300日ぶりとのこと。そんなターニングポイントとなりそうなライブを観にZepp Hanedaまで行って来ました。汗が噴き出る真夏にごみごみした都会から離れ、聞こえるのは着陸態勢に入った飛行機の音だけ。まわりに高い建物が何一つなく、ぼぉーと遠くを眺めていたい気持ちになるほどの解放感という羽田ならでは情景のなか、整理番号195番が呼ばれるまで、汗だくで並んで待ちました。

事前に「女性専用エリアを設けています」と案内があったので、それはどんなものかと思いながら中に入ってみると、女性専用エリアは客席の最前部に設けられていました。これは是非とも最前列へという考えがちらりと浮かびましたが、果たしてそこで2時間のライブを乗り切ることが出来るかを冷静に考え、結果として最前列から何列分かのスペースを空けたところに設置されていた手すりの後ろに場所を確保しました。そうしていると私の前の空間が後から来た女性達によって埋められて行きました。ふらっと現れた背の高い女性(175cmほど)が、ステージ中央の布袋さんが立つであろう位置と私の間に立ってしまったので、一瞬前回のトラウマが思い起こされたのですが、申し訳ないとは思いつつも意を決して女性に話しかけてみました。

「申し訳ありません。ちょっと左にずれて頂けませんか?背が低くて丁度見えないものですから」とお願いすると、にっこり笑って立ち位置をずらしてくださいました。嫌な顔をされることも覚悟の上でのお声掛けではありましたが、とても感じの良い対応をしていただいてありがたかったです。布袋さんのライブに来るような人に、悪い人はいないと思いました(笑)

それから待つこと40分。始まったライブはとても素晴らしいものでした。布袋さんのライブの観客の殆どは男性なのですが、その中で少数派である背の低い女性に配慮して専用エリアを設けてくださった布袋さんや主催者側の気遣いに、ささやかなSDGs(#5ジェンダー平等)を感じることが出来たのも、ライブの素晴らしさの一因だったように思います。

まとめ

“推し活”はストレス解消、エネルギーの発散、健康維持や気持ちの切り替えにも役立っています。しかし一方でお金と時間、健康と心の余裕があるからこそ出来るものですし、アンチエイジングにも役立つものだと思って、今年後半のツアーにも関東一円の数カ所に“参戦”する予定です。