日常

私の“身だしなみ”

2022-10-31

私の“身だしなみ”

私は外資系企業の中で、長いこと 「“身だしなみ”と“おしゃれ”は違う」という認識を社員に周知させる立場だったので、“身だしなみ”については人一倍高い意識を持ってきたかもしれません。コロナ禍が長く続きリアルで人と接する機会が少なくなった昨今、”身だしなみ“は死語になりつつあるかもしれませんが、個人的には今も変わらず忘れてはいけないものの一つだと思っています。今回は服装のみならず、お化粧その他のことも、私の経験も含めてお話してみたいと思います。

“身だしなみ”と“おしゃれ”の違い

まずは“身だしなみ”と“おしゃれ”がどのように異なるかをはっきりさせておきたいと思います。“身だしなみ”とは他者の評価が基準であり、相手に不快な思いをさせないように配慮することが大前提で、その範疇の中で自分を表現することです。一方“おしゃれ”は、自分自身が基準であり、個性を最大限に表現して自分の心の赴くままに着飾るものです。従って、“身だしなみ”はいかなる場面でも必要とされる最低限のマナーと言っても良いかもしれません。

私の“身だしなみ” – 服装編

私の服装についての“身だしなみ”が何に影響をされて出来上がったのかは、はっきりとはわかりません。育った昭和の頃の教育なのか、伝統的な日本人の生き方なのか、はたまた住む環境なのか。結果として“身だしなみ”が求められる場面で私が選ぶ服装は、一言で言えば保守的です。言い換えれば無難とも言えます。要するに上品で派手過ぎず、清潔感やきちんとした感じの服装・装いですね。俗に言う“コンサバ”でした。いつの世も変わらない、変わってほしくない相手に対する配慮ですね。

私の“身だしなみ” – お化粧歴

身だしなみ”にはお化粧も含まれていますので、そのことについても触れておきたいと思います。私のお化粧歴は学生のころからなのでかなり長いのですが、これも服装と同じくある意味ワンパターンでした。

まずマニュキュアと口紅の色をそろえることが“身だしなみ”と思い込み、学生のころから爪を伸ばしマニュキュア映えを意識していました。その後は服装の色にマッチしたアイシャドウにしてアイラインを入れるといった具合です。

最初に使用したお化粧品はマックス・ファクターというブランドのものでしたが、主人が海外駐在でヒューストンに行った時に、エスティローダーに替え、それは今でも使い続けています。

香水に関しては若いころからディオールのディオリシモが大好きでしたが、付けるのはプライベートだけにしました。それは仕事では香水の匂いはかえってマイナスになると思っていたからです。プライベートでは“おしゃれ”を、仕事の場では“身だしなみ”を意識していたことの一端がこんなところに現れていたと思います。

お化粧にまつわる自分の半生を思い返して強く記憶に残っているのは、母のことかもしれません。私の母はとても丁寧にスキンケアをしていました。化粧品はマックス・ファクターを使っていて、朝晩のお手入れはマッサージも含めとても丁寧に時間をかけ、しみ・そばかすが出来ないように太陽には出来るだけ当たらないようにして、寝る前にお化粧を落とした後には毎日欠かさずフェイスマッサージやっていました。私が物心ついた頃から母がやっているのを見て来た私は、そのように毎日コツコツとやり通す母を尊敬していました。美に対する意識が高かったおかげで、今も母のお肌はすべすべしていてくすみもなく、娘の私のお肌よりずっときれいです(笑)

最近の気付き – お化粧品

コロナ禍で夏でも長くマスクを付けることが多くなったこと、自分の体も年齢と共に変化して来たこと、そして春から続いた自由な一人の生活から一転して、主人が戻ったことによる環境の変化(これが普通の生活ですが)に若干のストレスを感じていたのか、顔と首の湿疹が酷くなって来たので、先日近所の皮膚科で診てもらいました。そこで処方してもらったローションと塗り薬を23日塗ると、湿疹がすっかり消えました。

先生によると「もしかしてお化粧品が合わないのかも」とのこと。何十年も同じ化粧品を使っていてもこれまでそんなことがなかったのでまさか!と思いましたが、よくよく考えてみれば年齢とともに肌質が変化することもありますよね。

あと、これは肌質の変化とは関係ないかもしれませんが、何十年も続けてきたスキンケアにも変化の兆しがありました。これまでずっとお化粧水→美容液→ホワイトニング保湿クリームを使ってきたのですが、それらをヒルドイドローション(血行促進皮膚保湿剤)に置き換えてみてびっくり。塗った途端に同じ効力があるのでは?と感じました。メークアップは今まで通り同じものを使うにしても、ヒルドイドローションを使えば高価な基礎化粧品は本当に要らないのではと思ってしまいました。ブランドの高価なものだから良いに違いないと思い込んでしまっていたことに気づいてしまったかもしれません。真剣にヒルドイドローションにスイッチしようかしらと思いました(笑)

まとめ

“身だしなみ”とは相手の方に不快感を与えないようにする服装や身の回り(髪型・メイク・手足・靴・匂い等)を整えることで、第一印象が良くなります。そこに礼儀や作法、立ち振る舞いも意識すれば、相手に与える印象は格段に良くなるはずです。「だらしなさがない」「TPOをわきまえている」「きっちりした人」という印象を相手に持ってもらえます。日ごろから“身だしなみ”のチェックポイントを意識する習慣を身に着けておくようにしたいものですね。