メンタリング

自分軸・他人軸

2022-07-25

自分軸・他人軸

最近、色々な方とお会いしてお喋りしたりメンタリングを行っていると、よく話題になることがあります。それが「自分軸・他人軸」についてです。私自身は、長年自分軸で生きて来たと思っていましたが、よくよく自分の半生を振り返ってみると、ブレインロックがかかってしまっていたために他人軸で物事を考えていた時期もあるなぁと思います。そこで今回は「自分軸」と「他人軸」、この二つの言葉の違いなどを整理しながら、私の半生を振り返りつつ、自己分析してみたいと思います。

自分軸と他人軸の違い

自分軸で生きている人とは、自分の価値観をしっかりと持ち、自分自身でその都度物事を選択して生きて来た人だと思います。そういう意味でいうと、私の場合、基本的な行動原理として、それをやりたいか(行動したいか)、行きたいか(会いに行く/観に行く)、そして自分にとって楽しい事で、満足の行く、小さな幸せを感じることが出来るのかで判断してきたので、その点では自分軸で生きてこられたと言っても良いかもしれません。

一方、他人軸で生きている人とは、常に他人がどう思うか、他人を基準として生きていて、自分の判断で行動しない代わりに、社会に適合することによって安心・安全感じることができる人ではないかと思います。

先のブログにも書きましたが、それはブレインロックで刷り込まれている部分、社会や他人が決めた環境や路線に適合するために、自分らしい生き方よりもむしろ自分を社会に合わせるような生き方です。

私も企業に属していた時期は「~すべき。~してはいけない。他人がどう思うかがとても大切」と、べき論で物事を判断し他人の目を気にして生きていました。外資系企業という、自分軸で生きてもそれほど人と衝突しない環境に長く居ても、自分自身の事になると自分がどう思うかよりも他人がどう思うかを重要だと思ってしまっていたのです。自分が小さい頃からの環境や社会の古い風習・慣習・ものの見方などから刷り込まれたブレインロックによって、自然と他人軸で物事を考えるようになってしまっていたのです。

自分軸と他人軸が逆転した時

基本的には自分軸で生きてきたと思っていた私でしたが、結果として他人軸的な生き方も色濃く染み付いてしまってもいました。しかし、世界中がコロナ禍で大変なことになり、日本も外出制限による閉塞感や経済の低迷、在宅勤務など働き方改革や働きがい改革などの波が押し寄せ、価値観の変化や人生100年の生き方が取りざたされたのが丁度リタイアした後の時期と重なり、自分自身を見つめ直す時間がたっぷりとれたことによって、考え方に変化がありました。

そして勝間塾(オンラインサロン)に入塾し色々な塾生から刺激を受け、今までも持っていた自分軸にプラスして、染み付いてしまっていたブレインロックを徐々に外して行くことができました。そこで他人軸から自分軸へと転換できた項目は特に下記の二つです。

・TAKEばかりではなくGIVEの心で利他と言う言葉もあるように、いつも「お役に立てれば」と自分から欲して行動して来た

・どちらが世間一般的に正しいのかと言うよりも、どちらが楽しいのかと判断して行動を起こすと、ストレスがなく満たされた小さな幸せにつながることを日々体験して来た

もともと自分はストレングスファインダーのトップ5が個別化・活発性・調和性・最上志向・責任感だったので、他人軸から自分軸に変えて行くことは特にリタイア後に自然と実践していた部分も多く、そんなに難しくはなかったのです。

まとめ

勝間塾に入塾するまでは自分軸とか他人軸と言う言葉さえ知らず過ごして来ましたが、コロナ禍で「人生100年、やりたいことは何ですか?」と問われて、仕事一途に毎日を送って来た私には、何をやりたいのかと考えても大した答えは出て来ませんでした。

今まで過ごした人生の中で、今日本人の価値観や生き方が他人軸から自分軸に変わろうとしている方々が多いのではないでしょうか?そんな大きなうねりを感じながら日々過ごして行くのはワクワクしてとても幸せなことだと思いますが、皆さんはどのように感じますか?