メンタリング

人間関係の改善法:コミュニケーションのコツ

2024-02-05

人間関係の改善法:コミュニケーションのコツ

皆さんは人間関係について、一人で悩んだり落ち込んだりすることはありませんか?私が行っているメンタリングでは、メンティーの方から下記のようなお悩みをよく聞きます。

・上司と接する時に緊張して、言いたいことが言えない。

・初対面の人とどのように接していいかわからない。

・自分が周囲からどう思われているか気になる。

・噂話が気になる。

多くの方が職場での人間関係に悩んでいます。

そこで今日は人間関係と切っても切れないコミュニケーションについてブログに書き残しておきたいと思います。

人間関係での私の大きな失敗

35歳で管理職になったばかりの頃の私は、「誠意を持って接すれば、どんな言葉を投げかけてもいつか必ず相手は理解してくれる」と強く思い込んでいました。部下や外部の委託業者に対しても、自分が吐いた言葉がどのように相手に伝わるかなどほとんど考えず、自分自身が誠心誠意仕事に向き合っていれば自ずと皆が付いてきてくれるだろうとの想いで、管理職としての40代を突っ走っていました。

そんな調子で仕事をしていた私がちょうど50歳になった時に事件は起こりました。上司から任された1,500坪のオフィスの移転という一大プロジェクトを無事に成功させた直後に実施された360度評価(上司・部下・同僚が誠実/尊敬/信頼/協調/称賛について評価し、コメントする)で、散々な評価を与えられてしまったのです。自分の言動が相手にはそんな風に受け止められていたのかと、信じられない思いでした。この顛末は「360度評価」に書き残してありますので、ご興味がある方はご一読下さい。

コミュニケーションのコツ

そんなどん底の状態から逃げだすことなく、自分を客観的に見つめ直していく中でトライ&エラーを繰り返し学んだ結果、相手と良好な関係を築くことが出来るコミュニケーションのコツみたいなものが見えてきたので、それを共有させていただきます。

①思い込みを無くす

生まれ育った家庭環境、自分が置かれている社会環境、もしくは受けてきた教育によって、良くも悪くも植え付けられたものの中に思い込みが存在しています。それらはしっかりと意識しなければ見つけることが出来ません。失敗をしてしまった時、一度立ち止ってどんな思いこみが自分の中にあったのかを考えなければいけません。その思い込みがどんな影響を与え、何故失敗してしまったかを明確にする必要があります。そうすることで、一つずつ自分の中にあった思い込みを消化していくことが出来ると思います。

②人の話を鵜呑みにしない

どんな話にも、何故その人がその話をしようと思ったのか、その話をすることによってその人が何を望んでいるのか、といった背景のようなものがあります。そのことに考えを巡らせることなく、発言された言葉をそのまま受け止めて行動してしまうとやぶへびになることもあるかもしれません。ですから、会話をする際は相手がどのような人なのかを考えながら、発言に込められた真意を自分なりに理解する必要があります。

③コミュニケーションは自分から

誰かとのコミュニケーションが上手くいってないなと感じる時は、相手も同じ様に考えているかもしれません。そんな状況で様子を窺い合っていたらいつまでも状況は改善されません。そんな時は相手のアクションを待たず、自分から一歩踏み出すのが良いと思います。その際には、ちゃんと相手に好奇心を持つことも大事です。

まとめ

コミュニケーションの問題に頭を悩ませ、なんとか克服することが出来てわかったのは、人間関係を良くするのも悪くするのも自分自身ということです。そして、その手助けとなるのがメンタリングです。メンタリングではメンターとメンティがお互いに「魅力ある人間」に成長するための5つの素養(日々努力して身に付けた力)を提唱しています。「勇気」「情熱」「気品」「寛容」「謙虚」を是非意識して日々生活して行きましょう。そうすれば、人間関係=コミュニケーションに対する苦手意識がなくなるにちがいありませんから。