日常

人生100年 – 幸せに歳を取って行く

2022-11-21

人生100年 – 幸せに歳を取って行く

「どうすれば幸せに歳を取って行くことが出来るか」、このことは誰でも歳を取るたびに思うことだと思います。先のブログ人生100年を生きるにでは、幸せを感じて生きて行くことについて書きましたが、今回は更に違う角度から加齢と幸福について考え、日々の生活を振り返ってみることにしました。

「人間は死に向かって生きている」というのは、主人が昔から言っていた言葉です。それを初めて耳にした時はなんと強烈な言葉だろうと少し驚きましたが、加齢と幸福について考えを巡らせれば巡らせるほど、この言葉が真実味を帯びて来て、毎日の時間をもっと有効に大切に使わなければもったいないと真剣に思うようになりました。その辺りも含めて、幸せに年を取って行くためにはどうすれば良いのかを考えてみました。

重要性を理解する – ①前頭葉

1年ほど前までは前頭葉についての知識は全くゼロでした。人間ドックで内臓の状態は調べていましたが、お金がかかるということもあり、受けなきゃとは思いつつ、脳ドッグはいつも後回しにしてしまっていました。しかし、1年ほど前のある日、何となく左の脳に違和感があったので脳のMRI検査を受けてみました。すると加齢から来る脳の萎縮が若干見られると言われてしまいました。何かあったら徹底的に調べるといういつもの私の癖で、先生のお勧めのMCIスクリーニングを受けましたが、結果として認知症などの問題は全くないとの判定でした。しかし、検査の結果が出るまでの2-3週間は不安で不安で、生きた心地がしないとはこのことだと思いました。

前頭葉は大脳の一部で、頭の前側にあり、更にその前頭葉の中に「前頭前野」があり、モノを考えたり、判断したり、感情をコントロールしたりといったことを担っています。老化そのものを止めることは出来ませんが、脳は使えば使うほど脳細胞同士の連携が良くなり、老いて萎縮してしまった部分の機能をほかの部位がカバーすることで結果的に「老いない脳」を作ることが出来るのと言われています。

40代でも脳が若い人、老けている人の決定的差 | 検索結果一覧 | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース (toyokeizai.net)

従って歳を取っても前頭葉を健全に保つには、良い睡眠、健康的な食事、運動習慣、それと日常生活では常に頭を使い続けることがとても重要なのです。

重要性を理解する – ②ストレスマネジメント

人間にとって適度なストレスは生きて行く上で必要不可欠なものです。全くストレスがないということは刺激がないということなので、前述した健康的に老いるために大切なものの一つ“日常的に常に頭を使い続ける”ことが出来なくなってしまいます。しかしだからと言って、全てのストレスが健康につながるわけではありませんが、仕事や人間関係、金銭的な問題などから受ける過度なストレスは、健康を損ねるものにもなりかねません。

私が1年前に脳のMRI検査を受けることになった原因は明らかです。コロナ禍で先が見えない状況での在宅勤務が過度のストレスになってしまいました。あの鬱屈とした日々は、人生に刺激を与えるといった意味でのポジティブなストレスではなく、完全にネガティブなストレスでした。

自分が感じているストレスがネガティブなものかどうかを見極める指標として、そのストレスを受けた結果、好奇心やチャレンジ精神が失われて来ているかどうかを判断することがとても重要です。そうして自分が置かれている状況を客観的に把握することで、ストレスマネジメントが可能となります。

重要性を理解する – ③アンチエイジング

自分が実年齢よりも心身ともに若く見えることはとても大切です。私は20代のころは30代に見られ、60代になれば50代に見られるようになり、今は来月で73歳になりますが60代半ばに見られるようで、そんな風に言われた時にはいつも心の中でニヤリと笑ってしまいます。アンチエイジングを心がけて生活している結果が出ていてなによりだと思っています。

アンチエイジングと言うと美容医療のことを思い浮かべてしまいますが、私が言うのはそんな表面的なことではありません。自然体に任せ、心身ともに若くを実践することが本当の意味でのアンチエイジングだと思います。そのために意識すべきことは、常に行動半径を広げることです。早歩き、バスやタクシーに乗らず歩くことです。先日主人が「後ろから歩いているのを見ると、以前より体幹が強くなったように見えたよ。ウォーキングと自力整体のお陰だと思うよ」と言ってくれました。両方共コロナのお陰で2年以上続けています。

また気分を高揚させるために、はつらつとした明るい色の洋服を着ることも、アンチエイジングに寄与しているように思います。

重要性を理解する – ④年下の友人を増やす

リタイアした後は人間関係の幅が狭くなり、新たな友人になりうる人を増やして行くことはなかなか難しくなって行きます。そうなってしまうことが目に見えていたので、私はコロナが始まったころの20203月に勝間和代さんのオンラインサロン“勝間塾”に入り、その1年後に日本メンター協会のオフィシャルパートナーになりました。そのことで活動範囲が一気に広がり、人間関係の資産が徐々に増えて来ました。これを継続して行くためには自分がいつまでも心身共に若くなくていけないなと思います。年下の友人たちに嫌がられる歳を取った人にならないようにと、いつも意識を持って行動するようにしています。

まとめ

生き生きと幸せに歳を取って行きたいと誰もが思うことですが、実際にお金と時間と心の余裕がある人生にしたいと思ってはいるものの、毎日があっと言う間に過ぎてしまい「歳を取ると時間が経つのが早い」ということを実感する日々です。その中で歳と共に目減りして行く健康と人との繋がりについて考えてみました。どの年代でこんなことを考えるかは人それぞれですが、何に意識を持って毎日過ごすかによって、幸せに年を取って行けるかどうかに違いがでてくるのではないでしょうか?