日常

左足首の骨折してからの日々

2023-08-28

左足首の骨折してからの日々

前回のブログ『うわぁ~なんてこと!左足首骨折!!!全治2か月!!!で骨折した経緯や病院での治療の様子を紹介しましたが、あれから2週間弱経ち、自宅療養中にどのようなことをして過ごしたか、感じたことや学んだことなどを書き留めておきたいと思います。

自宅に戻るまでの試練

私の自宅は低層マンションの2階にありエレベーターはありません。よって家に帰るにはどうしても階段を登らなくてはいけません。この足でそれを登るのはしんどいなと思いつつ、2階まで主人がおんぶしてくれればなんとかなるかもしれないなと、少し楽観的に考えていました。主人は年齢の割に体を鍛えているので、2階くらいまではなんとかなるだろうと思っていたのです。

しかしいざ主人が中腰になって私をおんぶしようとすると、全く出来なかったのです。後期高齢者であり12年前に癌で胃を全摘したとは言え、年齢の割に鍛えているしそれなりに若々しいと思っていた主人が、50キロ程度の女性をおんぶ出来なくなっているという現実に唖然としてしまいました。

このままでは家にたどり着くことすら出来ないと方針転換し、階段の手すりを掴みながら1段ずつ片足で飛び跳ねながら、自力で登ることにしました。家に辿り着くまでにこんなに苦労があるとは、思いもしませんでした。

松葉杖との格闘

なんとか家に辿り着いた私に待っていたのは、部屋の中での移動を補助してくれる松葉杖の使い方をマスターするというミッションでした。病院で「松葉杖は脇の下で支えず、脇から指2-3本分下に体重をかけるようにする」と教わったのですが、このコツを掴むのがなかなか難しく、どうしても脇の下で支えてしまい脇に痛みが出てしまいました。

また、歩行の仕方もしっかり教えてもらったわけではなかったので、自分流で何とか慣れようと歩いてみたところ、1度バランスを崩し右に転んでしまいました。幸い骨折した左足首には影響が出ない転び方だったので良かったですが、かなりヒヤっとした一瞬でした。入院していれば松葉杖の使い方などもちゃんと指導してもらえたのだなと少し後悔しかけましたが、自分で自宅療養を望んだので弱音は吐けませんね。何とか自力で慣れて行きたいと思います。

足首の腫れ対策

自宅療養をするにあたって、病院で指示されたけどできなかったことが1つあります。それは夜寝る時に左足首を高くして寝ることです。病院であれば上から足を吊るすということが出来たのでしょうが、自宅ではさすがにそのような設備はないため、足の下に何かを入れて少し高くしようとしたのですが、寝てしまうと無意識のうちに足を降ろしてしまうのです。結果としてその指示にはほとんど従うことが出来ず、それが悪かったのか10日以上経った今でも足の甲は相変わらずパンパンに紫色に腫れてしまっています。寝ている時は無理でもせめて起きている時にはやっておこうと、左足を右足の膝に乗せて心臓より上にするとういことは毎日繰り返しやることにしています。30分ほどやると少し腫れが引きギプスと足首の間にも余裕が出来て若干動かすことも出来るようになるので、効果があるのだろうと思うので続けたいと思います。

主人にお願いせざるを得ない日常での気付き

以前にもブログで触れていますが、主人は毎年5月から10月までの半年、富士山の別荘に避暑/療養に出かけます。その期間の主人は自分が好きなようにゆったり自由な生活を送ります。そんな主人の悠々自適な生活が一転して、暑い東京で私の世話をすることになってしまい大変申し訳ないと思っています。

それにも関わらず、お世話生活が始まって1週間経った頃に主人から「ありがとうが足りないよ」と言われてしまいました。感謝の気持は持っていたはずなのに、(夫婦だから協力してもらって当たり前では?)という気持ちもあることが見透かされたのかもしれません。感謝の気持ちは心で思っていても言葉に出さないと駄目ですね。また(1回言ったから伝わっているだろう)ではなく、何度でもその思いを口にしないと伝わらないものだと再確認しました。普段から密なコミュニケーションを取っていることが、今回は裏目に出てしまったかもしれません。日常的なコミュニケーションがしっかり取れているので、どこかで我々夫婦は”以心伝心“だと思って甘えが出てしまったのかもしれません。

若い頃、頭痛持ちの主人から「頭痛の痛さを知らないからかもしれないけれど、病人に対する配慮が足りない」と言われたことがありました。当時その言葉にハッとして今後はこういうことが無いように気を付けなくてはと思って努力して来たはずなのですが、まだまだ相手に対する配慮が足りていなかったのかもしれません。主人が「not enough(まだ足りない)」と言うのであればやはり努力しなくてはいけないと真摯に思いました。私が素直にこう思えるのは、そういう指摘をしてくれる当の本人の主人は言ったことをけろっと忘れてくれるタイプだからかもしれません。主人がいつまでもネチネチと言うタイプでなくて本当に良かったです(笑)

まとめ

今回私の骨折にあたって、沢山の方からお見舞いメールを頂いたのですが、その中に「人間万事塞翁が馬」という言葉をかけてくださった方がいて、その言葉にとても慰められました。そのお気持ちを素直に受け止めて、今回のことではあまり落ち込むことはないようにしようと思っています。「悪いことは良いことの前触れ」くらいに思っておきます。不幸だと思う時があっても落ち込み過ぎず、様々なことで「人間万事塞翁が馬」を心得て生きて行きたいものですね。そして主人への感謝の気持ちを表現することを忘れずに。