思い出

起きていることはすべて正しい

2023-06-19

起きていることはすべて正しい

「起きていることはすべて正しい」

この言葉は勝間和代さんの著書『勝間式生き方の知見』の「第3章 コントロール思考の知見メンタルブロックを外そう」に、 “お金と幸せを同時に手に入れる55の方法”のうち19番目として掲載されています。

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この言葉が何を意味するかについてはこのブログのまとめで述べるとして、今回は、長いこと精神力で何事にも屈しない強い生き方をしてきた私が、ここにきてこの言葉の意味をはっきりと理解出来るようになってきたその過程を書き留めたいと思います。

起きていることに納得いかなかった頃

このWebサイトを立ち上げて最初に書いたブログ「360度評価人生のターニングポイント」には、50歳の時に私に起きたことに対して思ったことを書きました。その出来事は当時の私にとってはとてもショッキングであり、振り返ってみると今の私の礎になっているとても重要なものではありますが、さすがに渦中の私は「起きていることはすべて正しい」などと、客観的に事態を受け止めることなど出来ていませんでした。

それからしばらくして70代になった頃に、妹と当時の話をしていた時に彼女が言った言葉にドキッとさせられました。

360度評価の結果を受け止めて、自分を変える努力をしたから今があると単純に思っているかもしれないけれど、私には少し違うように見える。部下からのコメントを嫉妬混じりの腹いせのようなものだと考えて苛立ち、 “50歳になるあの西濱さんが変れるわけない”と書かれたことに対して、売り言葉に買い言葉で“そう言われるのだったら変わって見せます”と断言したように見える。結果として変われたことは良かったと思うけど、出来事を正しく受け止めたようには思えない」

当時、上司から「とにかく皆さんから頂いたコメントはギフトだと思って、自分を変える努力をするという決意表明を皆さんの前でしてください」と言われ、その通りにしたけれど、内心腸煮えくり返っていたことが思い出されました。「こんなことは間違っているし、それまでの私は正しかったはずだ。でもこんなこと言われるなら変わってやろうじゃないか」、そんな気持ちが確かに私の中にありました。怒りをエネルギーに変えて自分自身を変えることは出来ましたが、起きたことが正しくて自分が間違っていたとは当時思えていなかったことに気付かされました。20年経って気づきをくれた妹には感謝しかありません。

その後の日々

と言っても、この妹との一件があった次の日からすぐに「起きていることはすべて正しい」と思えたわけではありません。現実に起きたことをありのままに受け止めようと努力はしたつもりですが、すでに染みついてしまったスタイルはなかなかぬぐい切れないものでした。自分の常識の範囲内ではあり得ないことが起きた場合は、すぐさま心で(そんなはずはない)と否定してしまうのです。その度毎に自分自身を見つめ直し、地道に染みを落とす作業を続け、最近になってようやく「これは起こるべくして起こった」と思えるようになってきました。

まとめ

「起きていることはすべて正しい」

起きてしまったことを必然だと捉えること。私がそれまでにしてきた行いや振る舞いの結果起きたことで、その出来事が自分にとって不都合なのであれば見直すべきは自分自身である。困ったことやイライラすることが起きても、これは自分が変わることが出来る絶好のチャンスだと捉えて、とにかく行動を取って行くこと。それがこの言葉が意味しているものだと思います。それを続けることで、思いもよらない幸運や喜びを引き寄せることになって行くのではないでしょうか?