メンタリング
コミュニケーション能力アップの秘訣
2023-10-23
メンタリングをしていると、初対面の方とどのように接して良いかわからないなど、人間関係の悩みが話題に出ることがあります。そういった人間関係の悩みを解決するためのアプローチは数多くあると思いますが、やはり最も効果的なのは、コミュニケーション能力、つまり会話力を向上させることだと思います。相手の話している内容を正しく理解し、自分の発言に対して相手がどのように感じているかを見抜き、その上で会話を展開して行くという能力が求められます。そのように人を見抜く洞察力の有無によって、人間関係の悩みの解決のしやすさは大きく変わってくると思います。今回はその辺りを私自身のエピソードを踏まえて書き留めて行きます。
人生初のショックで忘れられない腹立たしい出来事
私自身のコミュニケーション能力について改めて考えざるを得なかった出来事については、このホームページの最初のブログ「360度評価 – 人生のターニングポイント」に書きました。自分のことはもとより、他人=部下や同僚についても全く理解が出来ていなかったという事実を突き付けられた時のショックは相当なものでした。上手く出来ていると思っていた私のコミュニケーション方法は全くもって自己中心的なもので、部下や同僚には自分の意図がほとんど伝わっていなかったのです。
人生のターニングポイントから学んだこと
この大失敗から学んだことは、1人1人に合わせたコミュニケーションをしないと自分の思いは全く伝わらないということです。そのために気をつけたことが以下のことです。
・人を見抜く(洞察力)を磨く
→日々感性を磨く / 人に対する配慮を怠らない
・自分が話したいことを話すのではなく、相手が聞きたいであろうことを話す
→自己中心的にならないように気を付ける
・会話のきっかけをつかむ
→相手の興味・思考・立場・性格・自分との関係性
その上で最も大事なことは、コミュニケーションとは自分から発信するものだと考えることです。待っていても何も起こりません。先に自分から自己開示をすることによって相手に安心感を持ってもらえば、信頼関係が育くみやすくなるかもしれません。すぐにはそうならない可能性もありますが、それでも何もしないよりはより良い関係構築のための糸口は掴めるはずです。仮に失言をしてしまったとしても、それを相手がどのように受け取っているかをしっかりと理解することが出来れば、修正をして次回に活かすことが可能です。自分から発信するからこそ、トライ&エラーを通して経験を積み重ねていくことによって、人間に対する洞察力を培って行くことが出来るのです。
自己開示することを恐れない自分になれたきっかけ
それまでの私は、人事総務の管理職として長年勤務して来たことが影響しているのかもしれませんが、会社で自分のプライベートな話をすることは良くないという意識がありました。仕事人間の私は、当然その意識を会社以外の場にも持ち込み、公な場であっても私的な場であってもあまり自己開示をしないことが普通のことになってしまいました。リタイアして一個人になってからもなかなかそんな状況は変わりませんでした。
転機が訪れたのはリタイアしてから4年後でした。これからの人生をどのように生きるかを考えた時に、社外メンターとして活動することを決めホームページを立ち上げた2021年暮れのことです。ホームページ開設と同時にブログを始めることにし、やるからにはしっかり自己開示をしていこうと一大決心をしたのです。そうして最初に書いたブログが「360度評価 – 人生のターニングポイント」でした。私にとっては拭い去ることの出来ない汚点でもあり、これを不特定多数の人に公開するというのは相当な覚悟でした。しかし、意を決してやってしまうと、不思議と肩の荷が下りたと言うか、変に入ってしまっていた肩の力も抜けて、自由になった気分でした。これがある意味人生で初めて自分を解き放った瞬間だったかもしれません。
まとめ
コミュニケーション能力アップの秘訣は、只々トライ&エラーでエラーから学び、経験を積み重ねていくしかないと思います。私の場合は「思い立ったが吉日」行動あるのみでトライ&エラーを繰り返し、時々その結果が正しかったのか読書で確認することで積み上げることが出来ました。失敗を恐れずまず行動をして、ある程度自身の中に知見が溜まった時に本で確認をするという順序が私には合っていると思います。皆さんもトライ&エラーをやり続けてみれば共感されるのではと思いますので、是非チャレンジしてみて下さい!